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【イベントレポート】複活懇親会(副業マッチングイベント)

2022年7月12日(火)当店舗にて、複業マッチングイベントが開催されました。

※KROW株式会社様では、「副業」を「複数」「活動」することを「複活」と呼ばれて普及されています。


主催は「優秀な人材確保を求める企業」と「副業がOKな会社のワーカー」とのマッチングを行っているKROW株式会社様。【同社 会社概要(外部リンク)】

定期的に開催し、毎回大変好評をいただいているこのイベントに、今回当店舗をご利用頂きました。

副業と聞くと、何だか「よこしまな」ことをしているような印象を持つ人も。
会社側も「ノウハウや人材を流出させている」という、未だ抵抗感を捨てきれない人も、多いのではないかと思います。
実際副業が解禁され、国策の1つと注目され始めているものの、副業が認められている会社は、まだ3割~4割程度と言われています。

しかしながら、今回こうしたイベントに初めて参加してみると、予想以上に多くのことが分かりました。
今回は私の感じたことも含め、ご紹介したいと思います。
イベント自体の内容を知りたい方は、こちらのKROW様のホームページをご覧ください(外部リンク)。

地方企業の人材確保は死活問題

例えば地方の企業においては、人材確保は死活問題です。
東京に優秀な人材が集まる中、地方では中々知識や経験を持った人間を採用するのは難しく、これが会社の死活問題にもなっていました。
参加している企業の代表の方々にも直接話しをお伺いましたが、私の印象としては、地方の方がむしろ東京よりプロジェクトを生み出すのが難しく、そのための戦略や戦術も、より高度なレベルで求められているように感じました。それだけに経験や実績を持った人間の知恵を得たいと思うのは、ごく自然のことだと感じました。
一方でそういった人材は中々見つけることが出来ないのが実情のようです。ゆえに例え副業者であっても良いので、とにかく優秀な人材を確保したいという、切実な声を聞かせて頂きました。

また副業希望者の中には、会社の都合で給与が頭打ちになったり、減給の代わりに時間と副業という機会が与えられた者まで様々です。とは言うものの、中々いきなり自分から信頼出来る企業との取引を持つことは難しいようです。話はあっても、企業側も慎重で中々契約まで至らない。どうしもこれまでの関係に近いところの仕事となってしまい、副業が許されにくいグレーゾーンに踏む混んでしまいそうになることもあるようです。

開催前にKROW㈱代表の宮内CEOが言われていた「企業と副業希望者が実際に会って、企業のビジョン、問題点、性格、文化を知り、そこに対して複業者の能力やモチベーションからどのような貢献をすることができるのかを探り、マッチングしていく場が必要」という言葉の意味が、納得できた会でした。
また、当社の《ヒトコトバ🄬》づくりという考えにもすごくマッチした取組だと感じました。

副業者がどのような距離感で働けるかが、今後の課題

私たちも今期から個人で活躍する副業者の方たちと、試験的に仕事をするようになりました。
実際やってみて分かったのは、副業者たちは「時間」や「許されていること(出来ること)」に制限があり、社員や外注とも大きく異なりました。
誤解を恐れずに言えば、感覚的にはコンサルや外部相談役に近いかもしれません。アドバイザー的な立場から私見を貰えることに終始納得出来れば、社員一人を抱えるよりメリットもあると言えるでしょう。ただ実際の業務は、本業との時間の兼ね合いもあり、中々期待したようには頼めないことも多く、あくまでもアドバイスだとすると、人材を求めている企業にとっては思惑が異なり、せっかくアイディアを貰ったとしても「誰がやれるのか」という問題は残るでしょう。

コンサルティングでよく課題となるのが、多額な費用を掛けて「理想像」を作りあげても、実際はそれを「実現することは難しい」という壁に当たることです。ある意味、宝の持ち腐れになり兼ねません。
「計画と実行の両方が伴って、初めてゴールに近づける」ことを考えると、実行の部分が今後の課題となりそうです。

キュレーターやガイド役が、成功の鍵を握る

また人材確保と副業希望者のマッチングにおいては、実際のマッチング後において、先に述べた「思惑の違い」からのギャップが生まれる可能性があり、この点を埋めるための船頭役やサポートが必要となるでしょう。この船頭役の匙加減にKROW㈱様の提供価値があると感じました。

また、ここからプロジェクトに発展させる、いわゆるキュレーターやガイドとなる取組・支援が間違いなく必要となるでしょう。マッチングした者同士が「何かあったら言ってください」的な話で終わらせないためにも、この辺りの役回りが出来るかどうかが、超重要なポイントとなりそうです。

当社としても、当店舗の位置付けが、個人の「スタートアップ」や「企業間におけるプロジェクトの支援」をテーマにしているので、引き続きこうしたイベントに参加させて頂きつつ、また自分たちでもイベントを企画・実行させ、まずは多くの繋がりを生んで行きたいと思います。さらにマッチング後には、プロジェクトに発展しそうなもののの可能性を探り、キュレーションやナビゲート役としてのサポートを一番にさせて頂こうと考えております。

プロジェクトを生むために私たち企業が出来ること

さて今回の経験を通じて、当社が将来的に副業解禁するにあたっては、副業を斡旋するところまで面倒を見て、社員が闇営業などのトラブルに巻き込まれないように道筋を付けてあげることも必要と感じました。営業経験がないエンジニアなどは特にこうしたサポートが必要となるでしょう。あるいは希望者の中から地方にワーケーションを兼ねて、一定期間社員を企業に派遣するというやり方もあるかもしれません。
いずれにしても企業間のメリットと、社員個人のベネフィットをどうつなぎ合わせることが出来るかで、成否が決まりそうです。

こういったプロジェクトのご相談があれば、お気軽にこちらまでお声がけください。
当社には、建築・インテリアの仕事以外にも、毎週数社程度の様々なご相談を受けております。

皆様のご相談、心よりお待ちしております。