folderスクール

【スクール】きかくのがっこう

【スクール支援】未就学児対象スクールの開催!

~きかくのがっこう~


誰かが作った正解を、なぞっていれば良かった時代が長くありました。

今後より一層求められるのは、単に知識や情報を知っているではなく、

変わりゆく時代の中で、自ら考え、自ら動き、他者を巻き込みながら、

自分ならではの新しい正解を作っていく 「企画」 の力だと考えます。


日本と米国の授業の違いに衝撃

日本は学生から社会人に代わるタイミングで、評価軸が180°変わるように思います。

学生時代はいかに多くのことをより正確にインプット出来たかが成績に反映。

社会人になると、知っていることが重要ではなくなります。

いかにアイディアを出し、実行できるかが勝負。

その良し悪しの結果でその人の評価が決まります。

一方で海外はどうでしょう?

私はアメリカの大学で建築を学びましたが、初めて授業を受けた時に衝撃を受けました。

というのも、教授が次の様に生徒に語りかける所から、授業が始まったからです。

“Any question?”

そう。「何か質問あるか?」から始まったのです。

それまで日本の高校では、「教科書〇〇ページを開いて・・・」から始まり、

教科書に書かれていることを先生が板書するのが当たり前でそれ以外見たことなかったからです。

教授はいろいろな質問を受付け、良い質問に対しては深堀をするように、

スライドなどを交えながら持論を語っていました。

教科書を読むようなことは一切なく、生徒たちに考えさせ、意見に耳を傾ける。

そして自分の考えを話しながら、生徒の見解の幅を広げるように導いてくれました。

だから授業はものすごく真剣で、毎日が充実していたように思います。

これからの時代は「企画力(?)」

それから日本に戻って来たある日の話し。

新卒の教育担当をしていた時に、新人(社会人)から良くこんな言葉を言われていたのを思い出します。

「自分は学生の時、野球一筋だったので、色々勉強させてください」

「なんでも言ってくれれば、やりますので、よろしくお願いします」

一方で、私が某設計事務所で外国人グループ(インターン)を取りまとめる役割であった時はこうでした。

当時彼らはまだ学生でしたが、ハーバード、オックスフォード、MITなど優秀な学生が集まっていました。

「私たちはそれぞれ○○をやるべきだと思うので役割分担しました。2時間でまとめるのでブリーフィングをお願いします」

プロジェクトが発生した時に、誰に指示されることも、待つこともなく、チームで集まり、

それぞれの疑問を話し合い、役割分担をし、次のステップへと進んでいく力。

社会人になった時の、あるいはそこに至るまでの過程が、日本とは全く違うと感じました。

 

日本の学生は卒業して給与をもらう立場になっても尚、教えてもらえるという姿勢がどことなく続きます。

これは日本の教育の原点が「道」というところにあり、

学び舎が常に「師と弟子」という関係性にあったからなのかもしれません。

米国では、年齢や性別を語ることなく、1つのポジションを取り合います。

その時点でキャリアや何を実際できるのか、他のライバルとの差を問われます。

よってそれまでに自分が準備をせざるを得ず、必然的にアウトプットを求められている社会だからかもしれません。

いずれにしても、どこまでも「教えられること」に慣れて、「正解を教えてもらうのを待つだけ」の新人よりも、

それまでに学んで来たことを活かし、自ら考え、発信し、行動できる人間はスタートが違うと感じます。

特に「正しい」ことが不明瞭な社会において、正しいことは何かを教わることに慣れ切ってしまっていると、

いざ社会に出てから、自分の意見すら言えない、大人になり切れない子供たちになり兼ねません。

新人が思わぬ躓きとなる瞬間は、会社で求められていることのギャップに面した時のような気がします。

自ら現状に疑問を持ち、仮説検証を行い、改善を続けていく・・・。

そんなスタイルを子供のころから体験して行くのはとても良いと思いました。

 

こちらのスクールの企画を最初に伺ったとき、そんなことを思い、場をお貸出しすることにしました。

素敵な学校になること応援したいと思います。